慕う先輩が良いか悪いかで自分の成長も変わる

私は歳は40代前半で、広告の制作会社で、広告デザインの仕事をしています。今の職場に在職して今年で28年になります。

新入社員と言う入り口は、どの時代も同じはずなのに、時代、時代によって新入社員の振る舞いや人間性が違うのが、面白く写っていますし、実際に話をして見ると、思考や価値観の違いに驚いたり、また新入社員を通じて、今の時代背景を知る事が出来たりしています。

私も28年前、新入社員時代は、上司達にこんな風に思われていたのかなと思うと、自分の今いるポジションやキャリアにあらためて、時間の経過に驚いたりしてます。

よくテレビのニュースなどで今の若者は、お酒を呑めなかったり、仕事よりプライベートを優先するなどと言われていて、本当にそうなのかなと半実際に話をするまでは、信半疑でしたが、私の職場にここ数年、入社してくる社員を見ると、本当にテレビ通りなので、本当なのだとあらためてびっくりしています。でも、これも今の時代のスタンダードなのだと受入れる様になってきました。ただ仕事に関しては、甘やかす訳には行きません。

それは昔もそして今もこれからも、そうでなくては行けないと、バトンをもらう立場からバトンを渡す立場としては常にそう肝に命じているつもりです。しかし、私が勤めている職場に入社した新入社員は、何か覇気がない様に思ってしまいます。それは暗いとか、そう言う事ではなくて、声が小さかったり、妙に考え方がクールであったりします。そして、何か難しい局面にぶつかると、人とのコミュニケーションが苦手なのか、面倒くさいのかはわかりませんが、ネット情報に頼る傾向がある様です。

特に男子においては、聞こうとしない傾向があったりします。私が新入社員に望む事は、全てにおいてのコミュニケーションです。コミュニケーションと言っても会話ではなく、対話です。私の仕事はパソコンを使うデスクワークが中心な為、常に話しながら作業をすると言う場面は少ない仕事です。ただ、キャリアを重ねると経験が時に過信してしまう部分があります。その過信は、向上心を妨げてしまうんです。そうなると要領だけで仕事をする人間になってしまいます。言わば楽な道の中で仕事をしてしまうと言う事です。こういった職業なので、コミュニケーションをとらないと、そういった部分に中々、気づいて上げられませんし、自分でも気がつかなくなります。だからこそ、対話が必要だと感じているのです。

新入社員は、最初は挨拶もしますし、向上心、むき出しで仕事をしてると思っています。覚えようと言うオーラも出ています。しかし、仕事に慣れ始めてからの次のステップへの選択した道で差が生まれてきます。その時に必要なのが、対話出来る先輩を見つける事です。会話の出来る先輩は沢山出来ると思います。優しい先輩を見つけると会話をし、良い印象を持つと思います。それはそれで良いのですが、自分が成長する為に、怒ってくれたり、言葉だけではなく、人の為に行動出来る先輩を見つける事が大切だと思っています。対話が出来る先輩です。

私は本当に素晴らしい先輩、上司と出会い、公私共に良いお付き合いをさせて頂く中で、私の弱い部分を指摘されたりもしましたし、怒られもしました。その時は凹みましたが、逆に言えば、それだけ私の事を見てくれていると思いました。その上司は、今は同じ職場にはいませんが、その上司から受けた薫陶は、私の胸の中に生き続けています。今の時代は、自分の事で精一杯な空気感が漂っています。そして、コミュニケーションも深い部分に入ろうとしない表面的な会話ばかりで、どこか他力な感じを肌で感じます。師弟と言うと大袈裟ではあるのですが、正しいと思った思想や価値観を引き継ぐ事は、その仕事の濃度が薄くならない事にも繋がると思っています。良い先輩に出会い、慕っていけば自分も成長でき、悪い先輩に慕えば、自分の成長は止まってしまいます。でも、見つけるのは自分の感性だけです。自分を厳しく見てくれる先輩や上司を見つけてもらいたいと思っています。