中堅社員になってから分かる新入社員に必要なもの

私は現在30代で、人事部で7年間事務職をしています。
総合職として入社し、様々な現場でご指導頂いた後に今の人事部に来ました。

今ではすっかり中堅社員となり、後輩や新入社員と話す事が多くなったので、どうしても後輩たちに気になることや期待してしまうことが出てくる年齢になってきてしまいました。

何より元気と明るい笑顔が大事。そして礼儀正しさを!

私の職場は年齢層が非常に高い職場です。よって、それまで学生だった新入社員にとっては、自分のお父さんお母さん、ましてや祖父母ぐらいの年齢差のある人達とコミュニケーションを取っていかなければなりません。

特に、高齢者のパートの比率が高い職場で、新入社員が社員として入社した場合は高齢のパートに指示することが出てきますので、年上の相手に指示を聞いてもらえるようコミュニケーションを取らなければなりません。

そこでよく思うのは、まず、「元気で明るいこと」が大事です。年配の方は、笑顔で話しかけるだけでも自分の子供のように思ったりして下さる方が多いので、非常に可愛がられやすいです。

中高年層は「何を考えてるか分からない暗い人間」にはとても厳しいので、笑顔でハキハキと話すことさえしていれば可愛がってくることがほとんどです。これは相手が上司になろうが部下になろうが変わりません。

明るさに加えて、礼儀正しさをそろえれば更に気に入られます。
挨拶は必ずすること、何か教えてもらったらお礼は必ず言うこと、教えてもらっている時はしっかりと相手に向き合って真剣に聞くことなど基本的なマナーが重要です。

業務を教えてもらう時、スマホでメモを取るということが最近の新入社員には増えているようですが、相手が中高年であれば控えた方が良いです。

スマホ世代ではない人達からすると、携帯を触って自分の話を聞いていないと感じられてしまうため、悪い印象を持たれる可能性が高いです。

郷に入れば郷に従うということわざがあるように、相手の世代のやり方に合わせるのが得策です。教えてもらったらすぐメモ帳と鉛筆でメモを取る、この姿勢を相手に見せることが教えてくださっている方への一種の礼儀だと私は考えます。

郷に入れば郷に従う、ということは実績もまだ何も積んでいない新入社員には特に重要だと思っています。よく、新入社員のころはまだ企業に染まっていない為、「ここを改善すべきだ」とか「この作業はやる意味があるのか?」「あの人達の仕事のやり方は間違っている」と思うことがあると思います。

今まで多くの新入社員を見てきましたが、こういった正しさを入ったばかりの職場でぶつけてしまい、その職場の先輩社員達から「入社したばかりで何が分かっているのか。生意気である」と悪い印象を持たれている後輩が何人かいました。

長い期間勤め、その職場の風土に染まっている先輩達にとっては、無駄な作業と思えてもそれをやらざるを得ない理由があったり、ルーチン化しているためその風土が正しいと思っていることがほとんどです。

そういった職場では、例え正論であってもその職場で実績を積んでるわけでもない新入社員に、改善案を出されても聞く耳を持たない先輩社員が多いのはよくあることです。

改善したい、もっと会社を良くしたいと思う意欲は素晴らしいと思うのですが、正論をぶつけた結果、その職場で浮いてしまい結局能力を発揮することもなく辞めてしまうことになると本当にもったいないと思います。

問題点・改善点を聞いてもらうには周りから信頼を得てから

問題点や改善点を見つけることの出来る優秀な後輩や新入社員には、「正しさ」をぶつけることをしてしまう前に、まずその職場で「信頼されること」を目指して欲しいと思います。そのためにはその職場で好かれることが大事です。前述したあいさつ、礼儀、元気、笑顔、これが重要だと考えています。

最初は相手の文化に合わせて自分を作ること、そこで気に入られたら、今度は自分がしたいことを周りを巻き込んでどんどんしていけば、仕事は面白くなるし、評価は自ずと上がっていきます。

入社してから三年は郷に入れば郷に従うルールで、その職場の文化に合わせ、まずはそこで教えてもらった通りに仕事をこなせるように努力してほしいです。

そして4年目から3年間の間に築き上げた人間関係も使って、今までしたいと思ってた改善点や問題点に自分なりに答えを探しながら取り組んで欲しいと思います。

会社という組織で仕事をする上で最も重要なのは、人とのコミュニケーションです。
特に上に早く上がりたい人は周りからの信頼を早いうちから集められるように、上記のことに取り組んで欲しいと思います。