自分で考えて行動し、できる失敗は新人のうちに

私は社会人14年目の37歳で広告会社の営業をやっています。新卒時より現在の会社に入社し、一貫して営業畑を歩んできました。現在は課長職で部下は4名います。

転職が多い業界。転職する前に今の会社でやりきったかどうか、考えて

私の会社は、私が入社時は非常に平均年齢が高く、団塊世代の社員がとても多かったのが特徴でした。ただ、そうした方々が定年退職されていくことは事前に分かっていたので、私より下の年代は採用人数も一気に多くなっていました。

広告業界は私の会社だけでなく業界全般で言えるのですが、非常に同業間での転職が非常に多いです。私の後輩でも数えきれない人数が転職していきました。

転職する理由は人それぞれですが、しょうがないとも思うのですが、目先のサラリーに目がくらんで転職していく人間も多いのは事実です。また、よく後輩からも何故自分は転職しないのか。ということを聞かれることもあります。

私が転職しない理由は、新卒で採用してもらった会社なので恩がある。ということも理由の一つにはなると思うのですが、それ以上に、まだまだ自分は現状の会社でやりきれていないことがあると思うのが最大の理由です。そのため常々後輩には、「もし今の会社をやめたいと思うなら、今の会社で自分ができることはもうない。と言い切れるようならやめたらよい」と話をします。

終身雇用は有名無実化しており、また先行きが非常に不透明な業界でもあるので、転職を希望する後輩を縛る資格は自分にはありません。
ただ、今の会社で仕事をやり切れていないなら、仮にステップアップして他の会社に転職しても、同じようにどこかで自分で不満を見つけてしまうと思うからです。そうなると何のためにしんどい転職活動をしたのかもわからなくなってしまいます。次のステージに行くなら自分に自信を持っていってほしいと思います。

クライアントの立場になって考えてみる。仕事に優先順位をつける。

日々の業務では、常々20代の部下に求めるのは常に自分の頭で考えることです。例えばクライアントに対する提案一つを例にとっても、「自分がする提案をクライアントの立場になって考えてみて、その提案は採用されるのか」ということです。

やはり若いと経験も少ないため、どうしても提案1つにとっても自分の成功事例や得意パターンに持ち込もうとしてしまいます。若い時の私もそうでした。そうなると自分の売りたいものを売る。ということになってしまい、そこにクライアントが無くなってしまう場合が多いのです。

そのため、常に自分がしようとしている提案については、自分がクライアントならその提案を採用するのか。ということを自問自答するように指導しています。どこか強引な提案内容になっていないか。クライアントの求めていることは何か。ということを考えることができるからです。

また、それと同じくらいに細かく指導するのは、仕事の優先順位のつけ方です。職種にもよると思いますが、営業職は複数の業務を同時並行で進めるということは業種問わず多いのではないかと思います。

どうしてもしんどいことは後回しにしようと思ってしまうのは誰にでもあることです。しかし、仕事は期限が決められていますから、自分の中で優先順位をつけることができなければ全てが中途半端に終わってしまうリスクがあるからです。

全部を万遍なく中途半端で終わらすようであれば、まだできていない業務があっても、完璧に終わらしている業務があるほうがよいと私は考えます。

こうした例は業務の中で、指導する際に気をつけている点の一つではあります。自分でも細かいことを言っているなと思います。ただ、20代は失敗ができる歳です。10年以内にかける恥は全てかいておいたほうが、その後仕事が楽になる。と新人時代の上司に言われた言葉が今も自分の旨に残っています。

とにかく自分の頭で考えて行動に移すこと。これが20代の会社員には求められることだと思います。